道草手帖

好きなものや日々の出来事をのんびりと綴っていきたいと思います

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無。  

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手のひらをひらくとなんにもない
無いことは無限に所有する可能性をもつことだ
幸も
不幸もこの手がつかむ
いつも無にしていよう




何かを失うことは怖いけれど、
失って得るものも多いのかもしれません。

いえ、

それは失ってはじめて得るのではなく、単に、
それまで気づかなかっただけなのかもしれません。

大切なことを感じていられるように、
いつも心のなかを無にしていられたらと思います。
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category: 言葉

thread: 今日の言葉 - janre: 日記

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美しい光の粒。  

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「どうして人が遺跡を作るのか知ってる?」





「知らない。自分の記録をのこしたいから?」
若き日の私は言った。

「それもあるけど、きっと、お父さんがこのモザイクを作ったのと同じよ」
ユリさんは笑った。

「好きな人がいつまでも、死なないで、
いつまでも今日が続いていてほしいって、そう思ったのよ」

その祈りは永遠に人間が持つはかないものなの。
そしてきっとはるか上のほうからみたらネックレスみたいにきらきらと輝いていて、
神さえもうらやんでひきつけるほどの美しい光の粒なのよ、
とユリさんは言った。

よしもとばなな 『アルゼンチンババア』より



鳥のように生きたい…
と思います。

近すぎて気づけないことも
少し上から眺めると
よくわかるような気がします。

私が鳥になれるのは、
ひとり本を読み、
言葉と出会う瞬間かもしれません。

大切なことを忘れないように…。
忘れないように…と。

写真は、
体調を崩していたときに
いただいたブレスレット。
「ブルーレース」という名の通り、
光に透かしてみると、
綺麗なレースの模様が浮かびあがります。

私も鳥のように生きれれば、
心にもこんな美しい光りの粒をもてるでしょうか…

ブレスレットを眺めるたびに、
そんなことを思っています。


category: 言葉

thread: 今日の言葉 - janre: 日記

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雨の七夕。  

120707tanabata

7月7日。
雨の七夕。

織姫と彦星が見られないのは残念だけど、
月光荘のスケッチブックを開いて笑顔に。

友よ 星の数ほど 幸せを。

category: 言葉

thread: 今日の言葉 - janre: 日記

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今ここに生きているということ。  

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私はいつか、人は何かを探すために生きるんだといいましたね。
でも、本当はそうじゃなかった。

人はきっと、日常を生き抜くために生まれるのです。

そしてそのことを伝えるために。

                       梨木香歩『からくりからくさ』



心こもる言葉。あたたかな笑顔。
その手のぬくもり。
どこまでも続く空や海。雲のカタチ。
見あげるほどの山。頬にあたる風。
青々とした草の香り。光の移ろい。
道ばたに咲く小さな小さな花。
ラジオから流れる音楽。
お日さまの匂いのする布団。
炊きたてのごはん…。

梨木香歩さんのお話を読むと、こんな、
つい忘れそうになってしまうものたちに
気づかせてもらえるような感じがします。

何も飾らずにそのままの姿で、
今ここに生きているということ。

それが何より意味のあることだと
気づかせてくれるものたちに…。


私は今日と明日、ゴールデンウィークエンド(笑)。
皆さま、楽しいGWを!!

category: 言葉

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歳月  

歳月

真実を見きわめるのに
二十五年という歳月は短かったでしょうか
九十歳のあなたを想定してみる
八十歳のわたしを想定してみる
どちらかがぼけてどちらかが疲れはて
あるいは二人ともそうなって
わけもわからず憎みあっている姿が
ちらっとよぎる
あるいはまた
ふんわりとした翁と媼となって
もう行きましょう と
互いに首を締めようとして
その力さえなく尻餅なんかついている姿
けれど
歳月だけではないでしょう
たった一日っきりの
稲妻のような真実を
抱きしめて生き抜いている人もいますもの



日曜日。
開館直後の図書館。
ある老夫婦の姿。
杖をつき左右に揺れ小刻みに歩く夫。
その後に妻が続く。
随筆の書架の前で本を選ぶ夫。
妻は目を細めて背表紙をじっと眺めては、
夫が指す本を次々と抱えてゆく。
「これで何冊になった?」との夫の問いに、妻は、
「12冊。お父さんと私で6冊ずつ借りましょう」と答える。
「6と6…なんて切りのいい数字だ」と夫は言い、少し笑う。

しばらくたってから外に出ると、
そこにはあの老夫婦の、
妻が夫の腕を支えながらゆっくりスロープを歩く姿。

たとえ体の機能が失われてゆくとしても、
私もあんな風に歳をとれるでしょうか。
そしてあんな老夫婦のようになれるでしょうか。

歳月…。

私は今、あの老夫婦の反対側の書架で手にしていた、
茨木のり子さんの『歳月』という詩集を読みながら、
自分にそんな問いかけをしています。

歳月歳月
(2007/02)
茨木 のり子

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category: 言葉

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