道草手帖

好きなものや日々の出来事をのんびりと綴っていきたいと思います

スポンサーサイト  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

『鳥はみずからの力だけでは飛べない』  

120304ikirukoto


私たちは、非情なほどの一回性を生きている。

その一回性をかけて、兄は、働けないと言ったのに、
私はそれを信じなかった。

こうでなければいけない、そういう考えに、洗脳されていたからだ。

そしてまだ、その癖から、完全には抜けていないんだ。

私がときどき、生きているのがむなしくなるのも、
きっとこの癖と関係していると思う。
こうでなければいけない、と、ずっと信じて生きてきた。
でも、それも薄々間違いだったことに気づいた。
だけど、その癖から抜けない。
中途半端。

本当は、いったい何が正しいのかわからなくて、
混乱して趣味の憂鬱に走るんだ。

正しいものなんてない。
それも、頭ではわかっている。

だけど、頭でわかっていることなんて、何の足しにもならないね。
かえって苦しいだけだ。
考えることを止めたいときに、私は死にたいと思う。

兄と歌った「LET IT BE」は、私にとっても特別な歌になった。

私だって、ぜんぜん、あるがままになんて生きていない。
もしかしたら、兄よりずっと、大きなものに囚われて、
それにも気づかずに、亡霊みたいに生きているのかもしれない。



少し前に田口ランディさんの
『鳥はみずからの力だけでは飛べない』
という本を読みました。
引きこもりの友人の息子に宛てた手紙という
形式で書かれた作品です。

この本を読んでいるうちに、
「自分なんて…生きている意味がない…」
と言ったあの人の顔が浮かんできました。

そして、

あれが最後の会話だとわかっていたら、
「そんなことはないよ」という言葉だけでなく、
もっと何か言うことがあったのでは…
などと今さらどうにもならないことを
しばらくの間考えていました。

人は自分の痛みなら感じられるけれど、
他の人の痛みは感じられない。

あの頃はそんなことすらわからずに、勝手に、
あの人のことを理解したつもりでいました。

その上、もう十分頑張っていたあの人を、
私は何度も「頑張れ」という言葉で
深く傷つけていたのかもしれません。

それは私が正しいか否かでしか物事を
見られなかったからかもしれないと、

そして、

私はあの人だけでなく、
自分の生き方さえも正しいか否かでしか
見てこられなかったのだと、

この本を読んでそんな風に思ったのです。

鳥はみずからの力だけでは飛べない鳥はみずからの力だけでは飛べない
(2005/04/01)
田口 ランディ

商品詳細を見る
スポンサーサイト

category: 読む

tb: 0   cm: 2

コメント

こんにちは。

『人は自分の痛みなら感じられるけれど、
他の人の痛みは感じられない。』
という言葉にすごく納得しました。
どれだけ大切に思っていても、どれだけ気持ちを分かってあげたいと思っても、痛みは本人にしか感じられないものだと思いました。

でも、痛みは感じられなくも、自分のことを必死に考えてくれている気持ちは伝わるものだと思っています。

nocoさんが以前声を掛けたその方にも、
その気持ちが伝わっていたら良いなと思いました。


URL | hapimama #IAmA4RkY
2012/03/04 16:24 | edit

hapimamaさんへ

hapimamaさん、こんばんは。

その当時も懸命に考えていたつもりですが、
私は自分のことが可愛かったのでしょう…、
真正面からその人と向き合えませんでした。
そのことが心残りです。

今さら後悔しても何も変わらないのですが、
うじうじと考えてしましました…。
ありがとうございます。
少しでも何かが伝わっていたらいいのですが…。

いつか会える日が来たら、
本人に聞いてみたいと思います。

重い内容の文章なのに、
コメントを下さってありがとうございました。

URL | noco #-
2012/03/05 01:20 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://michikusatetyou.blog74.fc2.com/tb.php/1252-306d1c82
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。