道草手帖

好きなものや日々の出来事をのんびりと綴っていきたいと思います

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白薔薇。  

120510book


私たちは、それと気づかないまま、沢山の愛に囲まれて生きています。
何かのきっかけでそれらの愛は、私たちの前に姿を現します。
「この世に一輪の白薔薇がある限り、人生は生きるに値する」
という意味のことを、昔の詩人はいいました。
何も知らなかった少女の頃には甘いと思った言葉
――でも今、私は折にふれて、この言葉を思い浮かべます。

一輪の白薔薇……ある時それは香り高いコーヒーであり、
またある時は愛する人の手のぬくもりかもしれません。
咲きはじめた桜草、遠い国からの懐かしい手紙、何日もかかって編んだ靴下、
朝日に薄紅に透く猫の耳。
様々のものの中に、生きていくことって美しいと思わせる大切な何か
(愛の媒体)が隠れています。
心をひらき、できるだけ沢山の「白薔薇」に会いたいと思います。



以前、熊井明子さんの『私の部屋のポプリ』を読んだとき、
素敵な世界なのに、なぜだかとても気恥ずかしくなってしまいました。

今年の1月に出た文庫版に梨木香歩さんが解説を書かれていると知り、
再び手に取り、その謎が解けました。

そう、気恥ずかしかったのは、昔の自分を思い出すからだと。

中学の頃に読んだ『赤毛のアン』。
その世界に憧れ、私の生活もアンの色に染まってゆきました。
キリスト教系の学校で、毎朝聖書を読み賛美歌を歌い、
外国人の先生や留学生がいて外国の文化に触れられたことも、
わたしの妄想?が膨らんでいったことに関係があるのかもしれません(笑)。

部屋の壁紙は白地に薔薇の型押し、
カーテンは白地にピンクの薔薇模様。
アンティーク調の照明に濃茶の床…。

庭にローズマリーなどのハーブを植え、
それを乾燥させてポプリを作り、
小花模様の長いワンピースを着て、
肩より長い髪を結ってリボンを結んで、
ホビーラホビーレの小花柄の布で作った手さげ袋を持ち、
落ち葉舞う公園のベンチで詩集を読む女性を夢みて…。

でも、その後、見た目で色々と判断されるのが少し嫌で、
それまで好きだったものを隅に追いやるようになってゆきました。

それなのに今、ふたたび、ハーブを育てたいと思ったり、
小花柄の服を着ていたり(さすがに当時のように可愛いものは着られませんが)、
相変わらず縫い物は好きで、
公園のベンチで詩集でもなんでも(笑)読んでいたり…と、
まったく同じとはいえませんが、
あの頃と似たようなことをしている自分がいます。

好きなものは変わらず、自分のなかに生き続けているのですね。

なのに少し前の私は、そこを避けようとして、
この本に書かれている大切なメッセージを受け取ることが
できなかったのです。

謎が解ければしめたもの。
今は安心してその世界に浸っています。
私も「白薔薇」に会えますように…と願いつつ。
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