道草手帖

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堀江敏幸 『雪沼とその周辺』  

『雪沼とその周辺』は、雪沼という地で暮らす人々のことを描いた短編集です。

様々な人々が登場し、それぞれの生き様を垣間見ることのできる物語ですが、
ここに出てくる人はみんな、少し「ずれている」ような気がしました。

あと30分でボーリング場を廃業しようとしているオーナーの老紳士
謎のことばを残して亡くなった、料理教室兼レストランオーナーの老婦人
最愛の息子を川の氾濫で亡くした、習字教室を経営する夫婦
不器用なため、自分で作った料理に自信を持てない料理店の主人  等々

どこかに悲哀を抱えた人々の織りなす生活に、読みながら引き込まれていきました。

でも、自分で「ずれている」と書きながら、「ずれている」ってどういうことか考えました。

まっすぐに歩める人生なんて、そうあるものではなく、
みんなどこかであっちこっちにぶつかりながら曲がりくねった道を
歩んでいるのかもしれません。(私なんて、それはもう曲がりすぎで…)
その道の曲がり方が少なければ、順調(普通?)だと思われ、
曲がり方が多ければ、ちょっとずれている生き方と捉えられるのではないかと思います。
結婚したり、大切な人が亡くなったり、家族が増えたり、年をとったり、
病気や障害を持ったり、仕事や結婚を辞めたりと…
その人の道を曲げる要素は、数え切れないほどたくさんありますよね。

この物語に出てくる人々は、人生の道の曲がり方が少し多い(=「ずれている」)
のかなと思いました。
彼らの生き様を見ていると、
ずれているから彼らの生活が悲哀に満ちているかといえば、決してそうではなく、
逆にずれることによって、見えなかったものが見えてくるような気がしました。

月並みですが、それが、“その人らしい人生”でいいのだと思えました。
人生には正答なんてない、自分らしく生きればいいのだということを、
改めて感じさせてくれる物語でした。


雪沼とその周辺雪沼とその周辺
(2003/11)
堀江 敏幸

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category: 読む

thread: 読んだ本。 - janre: 本・雑誌

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コメント

こんにちは。
nocoさんの文を読んでいると本を読んでみたくなります(^-^)
しかも、ちょっと面白そうな内容です。
けっこうこの『ずれている』というのが読んだら考えさせられそうです。また少ししたら図書館で予約してみようかと思います。

URL | hapimama #IAmA4RkY
2008/12/06 01:47 | edit

hapimamaさんへ

こんにちは(^o^)
ありがとうございます。

自分では、いつも独りよがりだな~と思っていましたので(笑)、
読んでみたくなると言っていただくと、とっても嬉しいです♪

まっすぐに何の問題もなく生きるのが幸せと思ってしまいがちですが、
“ずれる”のも人生に深みが出ていいのかと思えました。
私自身もそういう人の方が惹かれますし。
またよろしければ、手にとってご覧くださいね。・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜

URL | noco #-
2008/12/06 10:42 | edit

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