道草手帖

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大原悦子 『フードバンクという挑戦』  

以前テレビで、「セカンドハーベスト・ジャパン」という団体のことを知りました。
この団体は、企業などで捨てられるはずだった食べ物を引き取って、必要とする
人たち・団体に届けるという活動を行っています。
捨てられるといっても、まだ十分食べられるのに、「売り物にならない」という理由で
捨てられる運命になった食品です。
日本では、こうやって捨てられる食べ物が、日々膨大な量になるそうです。

アメリカでは、こういった「フードバンク」システムが40年以上前からあるそうで、
アメリカ全土で多くの団体が活動しているとのこと。
この本では、アメリカで生まれた「フードバンク」についてや日本でフードバンク事業を
行う「セカンドハーベスト・ジャパン」や「フードバンク関西」の誕生について、
また様々な課題について書かれています。

読みながら、特に、「食べ物を渡すこと」についての考え方に関して
すごく考えされられました。

 
 「もちろん、仕事も家族も家もあったほうがいい。でも、それらがないからといって、即、
 不幸なんだろうか」、野宿者は「かわいそうな人」では決してない。彼らに対して自分が
 責任を感じる必要もまったくなかった。ほかの人に責任をとってほしい、と彼らだって
 思っていないからだ。
 
 たとえば目の前に食べ物がなく、おなかをすかせている人がいるとしよう、その人が
 空腹でいることに私たちは責任や同情を感じる必要はない。けれど、生きていくのに
 食べ物が不可欠なことは明白だ。人間、食べ物がなければなにも始まらず、次の
 ステップにだって進めない。
 「だから道具としての食べ物を、必要な人にどうぞ、と差し出すんだ」

 「でも、自分がいいことをしている、とか社会に役に立つことをしているなんて、まったく
 考えていないし、人からそう見られたくもない。食べ物がある。それを必要としている人
 がいる。その間をつないでいるだけ。で、これがぼくにとっても、楽しいんだ」


数々の課題はあるものの、日本ではこれまで注目されていなかった新しい取り組みで、
とても興味深いです。

ここでは、「フードバンク」という食べ物の支援を中心に語られているのですが、
なにもこれは食べ物に限らず、もっと広く私たちの社会についても同じことがいえるのでは
ないかと思いました。
普段、自分の生きている世界がいかに狭い限られたものであるかということをあらためて
実感します。
もっと目を向けると、私たちの周りには、様々な環境の中で生きている人がいること、
その人ともどこかでつながっている…そんなことをふと考えています。
いつも困っている人にさっと何らかの形で「どうぞ」と手を差し伸べられる人間でいたいし、
そんな社会であってほしいですね。


フードバンクという挑戦  貧困と飽食のあいだでフードバンクという挑戦  貧困と飽食のあいだで
(2008/07/18)
大原 悦子

商品詳細を見る

 
本に紹介されていた日本の「フードバンク」のサイトを載せておきます。
興味をもたれた方はご覧くださいね♪

「セカンドハーベスト・ジャパン」のサイトはコチラ↓
http://www.secondharvestjapan.org/index.php/jpn_home

「フードバンク関西」のサイトはコチラ↓
http://foodbankkansai.web.infoseek.co.jp/


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