道草手帖

好きなものや日々の出来事をのんびりと綴っていきたいと思います

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星野道夫 『旅をする木』  

090708amenohi


何を話す目的がなくとも、今年75歳
になるビルに、ぼくは時どきふっと
会いたくなった。
人間とは生きていく上で時どき励まし
を必要とする生き物なら、ぼくは確実
にその力をビルからもらっていた。

ああそうか、
やっぱりこうでいいんだよな…

何かにつまづいた時、ビルの顔を見る
だけでそんな気持ちになれた。

(中略)

ぼくが魅かれるのは、エネルギッシュで
柔和なビルの目の奥に隠されたきびしさ
と悲しみである。
決して楽しいだけの平坦な人生であった
わけではない。
絶対に語ることのない子どもの死、不慮の
事故により車椅子生活になった最愛の弟
の死…ビルを見ていると、深く老いていくと
いうことは、どれだけ多くの人生の岐路に
立ち、さまざまな悲しみをいかに大切に持ち
続けてきたかのような気がしてくる。


星野道夫さんの『旅をする木』を読んでいます。
1つひとつの言葉は静かではありますが、胸に
しみこむような深いものが感じられます。

1つのお話しを読んでは本を閉じ、しばらくの間
考えてはまた開く…そんな読み方をしています。

読みながら、様々な思いがこみあげてきます。
この一節もそうでした。
いつも私のことをあたたかく見守って下さる方々
の顔が浮かびました。

なぜこの人はこんなにやさしいのだろう…
と思う人の背後には必ずと言っていいほど、
多くの悲しみの存在がありました。
心の痛みを知っているからこそ、人にやさしく、
とても深い人になれるのでしょうね。
妙に納得してしまいました。

だから、そういった人と一緒にいると、自分の
心が楽にほどけていくのかもしれない…。


旅をする木旅をする木
(1995/08)
星野 道夫

商品詳細を見る


ゆっくりと読んでみたいと思います。
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category: 読む

thread: のんびり本 - janre: 本・雑誌

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コメント

星野さんの本は、写真とエッセイ
どちらも素晴らしいと僕も思います(^^)


PS 連続のコメントすいません<(_ _)>

URL | vento del cielo #-
2009/07/09 00:21 | edit

vento del cieloさんへ

いえいえ、たくさんコメントをいただき、
とても嬉しいです。
いつも感謝しております。

本当に、 いつも星野さんの本を読むと、
深い人だなぁ…と感じます。
写真もエッセイも星野さんの心の広さ
があらわれていて、素晴らしいですよね♪

URL | noco #-
2009/07/09 20:34 | edit

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