道草手帖

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寿岳章子 『永遠の 水汲むわが母』  

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ふと私は母に尋ねた。

「ね、母さん、母さんの人生で何が一番よかった?」

私たちが尋ねることにどうかするとはっきりした反応を示さず、
ぼんやりしている母が、その時は即座に反応した。

「それはパパさんと一緒になったこと」

私は胸いっぱいになった。
はかばかしく話もできにくくなっている母が、何と見事な答えをしたことか。



寿岳章子さんの本に出逢ったのは、
20代のはじめ頃だったでしょうか。
過ぎたれど去らぬ日々』という
彼女の日記抄を読んだのが最初でした。

戦時中女学生であった寿岳章子さんの
ことばの一つひとつに
鮮烈な印象を受けたことを憶えています。

そして、もう一つ印象深かったのが、
描かれていた寿岳家の雰囲気でした。

戦時色が濃くいまだ封建的な社会の中、
家では平和について語り合い、互いに
尊敬しあう両親のもとで過ごす日々。

この『永遠の水汲むわが母』は、
お母さまの寿岳しづさんについて描かれた
エッセイです。久しぶりに紐解きました。

心を打たれるのは、
決して綺麗なことばが並べられているから
ではありません。
ことばの裏に美しい生き方がみえるから…。

正しいとか間違っているとか、
偉いとか偉くないとか、
非凡であるとか平凡であるとか等々、

そんな視点では語りつくせない、
日々の小さな暮らしの中での懸命さや美しさが
そこにはたしかに感じられます。


永遠の水汲むわが母 (1984年)永遠の水汲むわが母 (1984年)
(1984/08)
寿岳 章子

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